小笠原諸島の父島に行ってきた。その2 次回行く時の自分用メモ おがさわら丸

数日前から天気図と波予報を確認し続けていた(このときの予報では赤色で表示されていた5m以上)。家族に「行きの航海は激しく揺れ続ける覚悟をしておいた方が良い」と伝えても、この時はまだ誰も理解できていなかった。眠くなる成分のようなものをたぶん含む酔い止め(クロルフェニラミンマレイン酸塩、スコポラミン臭化水素酸塩水和物みたいなもの?アネトン、子供用は センパア プチベリー)を買っておいた。

 

3月7日(月)天気は予報通りの雨。太平洋上には低気圧が進んできていた。8:30頃、早めに竹芝桟橋着。乗船手続きをして、しばらく待っている間に「天候悪化のため夕方に八丈島沖に停泊して低気圧をやり過ごすため父島到着が半日遅れる」とアナウンスが。。2等のチケットだったけど6歳未満の幼児を連れていたのでファミリールームに入れてもらえた。定刻を少し遅れて10:00過ぎ出航。荒れ狂う沖で半日も待つなら「もっと遅く出てもいいんじゃない」と思った。

 

湾内は天気が悪くてもほとんど揺れはなかった。全員が持って行ったカップラーメンを食べられた。ここまでは楽しい船旅だった。しかし東京湾の外に出たらうねりがだんだん出てきた。甲板は閉鎖されて「今後のゆれにご注意ください」と船内アナウンスが。。三宅島御蔵島を過ぎたあたりからだろうか、かなり本格的に荒れてきた。下の方の船室に行くと気持ち悪くなった。レストランが下の方の階にあるので食事はなかなか厳しかったけど、ポテトフライだけを敬介とがんばって食った。深夜2:00頃のゆれはけっこうすごくて、寝ていても無重量状態を感じて何度か起きた。

 

多少気持ち悪くなっても自分は吐くことはなかった。たぶん船の重心に近い位置は揺れが少ないのではないだろうか。一番上の階で機関の音や振動も少なかった。大きな窓があって外もよく見えた。この時の気象条件では最高の船室だったのではないかと思う。これくらい揺れると25時間以上の航海でネットにつながらなくても、やることがなくて暇を持て余すような余裕は全くなかった。船内はゲロだらけになっていたが、気持ち悪くなってから横になっていると大丈夫なことを発見した。内臓にGがかかって下に引っ張られなければ乗り物に弱い人でも吐かなくて済むのかもしれない。八丈島沖で停泊して待つことはせずに、速度を落として航行し続けた結果、予想よりは早く3時間半くらいの遅れで父島二見港到着。大きな荷物を宅急便で送った人は船からの荷揚げが遅れて、配達は翌日になったみたい。自分たちは大きなバッグを持っていなかったので小さなバッグをいっぱい持って行って邪魔だった。釣竿はダンボールでケースを作って持って行った。

 

2016年7月からは、おがさわら丸が新しくなって排水量が1.5倍以上の11,000トンになるらしいので海が荒れても多少揺れがすくなくなるのかもしれない。